脱出ゲームのROI:面積あたり売上と、その最大化の方法

小規模なストーリー仕立てのアトラクションが各施設へ広がっている理由は単純です。面積あたりの売上にあります。小さくてもストーリー性の高いアトラクションは、はるかに広いスペースに匹敵する売上を生み出せます。ここでは、その収益構造と、同じ面積からより多くを引き出す方法をご説明します。
基本となる数字
1ゲームあたりの売上を決めるのは、次の3つです。1人あたりの価格、グループ人数、そして稼働率(その枠がどれだけ予約で埋まるか)です。
- 1人あたりの価格設定で終日予約が入る小規模なストーリー型アトラクションなら、わずか数m²のスペースでも、4人用の本格的なゲーム1室と同等の1人あたり収益を実現できます。
- 2名や少人数のグループは大人数のチームより日程を合わせやすく、そのぶん予約頻度が高まり、稼働率が上がります。
- 少人数運営(スタッフ1名で複数のゲームを担当)により最大の変動費を抑えられるため、売上のより多くが利益として残ります。
稼働率と1ゲームあたりの年間売上を含む実例については、投資回収の事例をご覧ください。
同じ面積から収益を増やす方法
アトラクションは中心となる存在ですが、そこからいくつもの収益源が生まれます。
- 付帯サービスではなく、独立した1本のゲームとして。気の合う少人数グループ向けの1時間のストーリーゲーム。専用ゾーンで完結する単独商品として、独自の予約枠と売上を持ちます。
- 1回の来場で2本目のゲームを。メインのゲームとセット価格で組み合わせれば、お客様の滞在時間が延び、客単価も上がります。
- パーティーや誕生日会。お祝いプランに組み込めば、高利益率かつ繰り返し販売できる商品になります。
- 法人向け・チームビルディング。企業からの平日日中の予約は、最も静かな時間帯を埋めてくれます。この販路の作り方は法人向け脱出ゲーム・社内研修の記事で詳しく解説しています。
- イベントとポップアップ出店。モジュール構造のアトラクションなら、商業施設のイベントや企業の催しに持ち出して、施設の外でも売上を立てられます。
- オリジナルグッズと写真撮影。世界観に合わせたフォトスポットとシンプルなオリジナル記念品は、小さくても安定した収益になり、お客様がSNSで共有すれば無料の宣伝にもなります。
利益率を守る
収益性を静かに左右するのは、人件費と稼働停止時間の2つです。音声ナレーション付きでお客様自身が進行できる仕組みなら人員を最小限に抑えられ(ゲームマスター不要の無人運営をご覧ください)、モジュール構造で修理しやすいアトラクションなら、故障が1週間の営業停止につながることもありません。
簡単な試算例
数字は市場によって変わりますが、計算の形はおおむね次のようになります。小規模なストーリー型アトラクションを1人あたり$30で提供し、2名プレイで運用するとします。1セッションあたり$60です。1日平均6セッションの予約が入れば、1日およそ$360、わずか数m²のスペースから月におよそ$10,000という計算になります。
1日6セッションで、月およそ$10,000。しかも、わずか数m²から。
そして利益率を決める要素が人件費です。1ゲームにつきゲームマスターを1名つけるのではなく、スタッフ1名でこうしたゲーム3本を担当できれば、1ゲームあたりの人件費はおよそ3分の1になります。これが、ぎりぎりの経営と健全な経営を分ける差です。
重要なのは正確な金額ではなく、この構造です。小さな面積、1人あたりの価格設定、十分な稼働率、そして少人数運営。この4つが組み合わさることで、面積あたりの売上が大きく伸びます。運営者が大型ゲームだけを作るのではなく、小規模なストーリー型アトラクションを増やし続けているのは、このためです。
よくあるご質問
どれくらいの広さが必要ですか。アトラクション1台につき、およそ5〜8 m²で設置できます。
ROIを最も大きく左右するのは何ですか。稼働率と人件費の低さです。予約枠をこまめに埋め、最小限のスタッフで運営することです。
どれくらいの期間で投資回収できますか。条件によりますが、信頼できる制作会社から導入する一式パッケージのストーリー型アトラクションなら、短期間での投資回収も可能です。事例をご覧ください。
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