社内研修・チームビルディングに脱出ゲームを — 平日の空き枠を埋める方法

2026年7月9日·1 分で読了

社内研修・チームビルディングに脱出ゲームを — 平日の空き枠を埋める方法

アミューズメント施設の予定表は、どこも同じ形をしています。金曜から日曜は予約で埋まり、月曜から木曜は部屋が空いたまま。業界データによれば、脱出ゲーム施設の平日稼働率は15〜20%。週末はほぼ満席なのに、です。多くの運営者はこの穴を割引で埋めようとしますが、それは最も弱い時間帯の利益をさらに削る行為です。しかし平日が空く理由は単純で、その理由の中に答えがあります。お客様が平日に来ないのは、仕事をしているからです。つまり平日は、お客様ご本人ではなく、その勤務先に売るべきなのです。

いま法人需要が伸びている理由

米国企業は年間47億ドルをチームビルディングに投じており、これは前年比21.7%増。この傾向は世界的なものです。背景は決して明るいものではありません。世界の従業員エンゲージメントは20%まで低下し、過去5年で最低の水準にあります。そのため人事部門は「もう一度チームだと感じられる場」をつくる役割を課されています。数年にわたるオンライン形式の後、企業は再び人を同じ場所に集めたいと考えているのです。

近年の重要な変化がもう一つあります。法人イベントは「全社員が年に一度集まるもの」ではなくなりました。増えているのは10〜20名の小さなグループ——一つの部署、一つのプロジェクトチーム、一つのシフト単位です。こうした集まりは開催頻度が高く、予算の承認も早く、しかもピークの金曜ではなく平日に行われます。平日の小グループこそ、空いている部屋が待っている形なのです。

予算の数字は具体的です。米国では1イベントあたり従業員1人につき65〜130ドルを計上しており、1時間半以内の短時間アクティビティ——まさに脱出ゲームの形式——では1人あたり39〜60ドルです。興味深いのは、1人あたりの単価が最も高いのは小規模企業で、100〜160ドルという点。団体割引が適用される規模に届かないためです。言い換えれば、水曜日に来る小さな部署は「余りもの」の集客ではなく、最も利益率の高いお客様なのです。

水曜日の小さな部署は余りものの集客ではありません。1人あたりの支払額が最も高いのは小規模企業です。

法人のお客様が実際に買っているもの

私たちのチームのAnnaは、脱出ゲームに携わる前、長年ホテル業界でレストラン・宴会場・社内パーティーの法人予約を担当していました。その交渉経験から得た最大の学びは、企業が買っているのはアクティビティではなく「手間のかからない、完成された一夜」だということ。法人からの問い合わせで最初に来る二つの質問は、ゲームの中身ではありません。食事とドリンクはどうなるのか、そして終わったあと全員でどこに座れるのか、です。

企業が買っているのはアクティビティではなく、手間のかからない完成された一夜です。

施設側にとって、これはそのままチェックリストになります。法人イベントを売るために必要なのは三つ。ゲームそのもの、ケータリング(自前のバー・キッチン、または隣のレストランとの提携)、そしてゲームの後に全員が一つのテーブルを囲み「誰が何をしたか」を語り合える空間です。座る場所がなければ、お客様は一夜を丸ごと過ごせる施設へ流れます。もう一つの切り札が貸切です。法人のお客様にとって「今夜はこの施設を独占できる」という価値は、割引以上の意味を持ちます。

食事を省いた場合の損失は、隣接する「競技型ソーシャル」業界の数字によく表れています。ロンドンのFlight Clubでは売上の70%がゲームではなく飲食から生まれ、米国のDuckpin Socialでは、遊びに1ドル使うお客様がバーとキッチンにさらに1〜9ドルを落としていきます。逆もまた然りです。ゲームの後に食事をする場所がなければ、企業はゲームだけをあなたの施設で予約し、食事とドリンクと会計の大半は隣の店へ持っていきます。

1ゲームの定員を超えるグループの受け入れ方

脱出ゲームのアトラクション1台の定員は2〜6名、一方で法人グループは15〜30名です。施設側はラインナップでこれを解決します。すべてのゲームを同時に稼働させ、企業を複数チームに分けるのです。アトラクションの種類が多いほど同時に受け入れられる人数は増え、残りの方々はテーブルやバーで、あるいは同僚を応援しながら待つことになります。

当社製品での計算を示します。castleは最大6名、各chestは2〜3名。castle 1台とchest 2台を備えた施設なら、同時に10〜12名がプレイ中の状態を維持できます。25名の企業なら2〜3時間で全てを一巡でき、一度も間延びすることなく夜が満たされます。競争の要素は自動的についてきます——同型のchestを2台並べれば、法人の夜は管理パネル上にスコアボードが出る「どちらが速いか」トーナメントに変わります。

これは思いつきではなく、業界の標準的な運用です。5ゲームを備えた施設は一度に最大50名を受け入れますし、さらに大人数の場合はウェーブ方式が有効です。半分がプレイし、半分がテーブルにつき、その後入れ替わる。実務上の目安として、3種類のゲームをローテーションで回せば、約50名が3時間で全て体験できます。

実際の事例をご紹介します。英国のある施設はWizard’s ChestとDead Man’s Chestの両方を稼働させ、法人イベントで平日を埋めています。オマーンの施設はcastleとchestの組み合わせで法人の夜を運営し、チームが大型形式と小型形式を交互に回っています。

出張型の法人イベント:ゲームがオフィスへ出向く

最も意外な形は、フロリダのお客様から生まれました。Wizard’s Chestをトレーラーに積み込み、自ら運転して法人イベント、学校、フェア、フェスティバルへ出向いているのです。彼の平日は出張で埋まっています。企業がオフィスまでゲームを呼び、従業員は駐車場に出てそのまま1時間の物語の冒険に入る。施設運営者にとってこれは、建物の壁に縛られずに法人イベントを売る方法です。この形式については移動式の脱出ゲームの記事で詳しくご紹介しています。

法人の夜が本格的なチームビルディングになるとき

脱出ゲームの1時間は、凝縮されたチームワークそのものです。誰が主導権を握るか、正解を持ちながら黙っているのは誰か、最初に迷子になるのは誰で、最後に全員を引っ張るのは誰か。これを土台にした事業も存在します。シンガポールのTeamwork Unlockedは自社の形式を「脱出ゲーム型リーダーシップ研修」と称しています。主力プログラムSubmergedは4〜10名のチーム向けに3〜4時間。ゲーム自体は前半にすぎず、本題は独自フレームワーク「Nine Key Profiles」を用いたファシリテーター付きの振り返りです。プレッシャー下で各人がどんな役割を取ったか、それが日常業務でどう繰り返されるかを掘り下げます。同社によれば、このコンセプトはGoogleの150を超えるチームで検証済みで、顧客リストにはGoogle、Amazon、Netflix、Apple、Visaが並びます。

このモデルには、どの施設も取り入れる価値のある要素が二つあります。一つ目は、ゲームが規模に応じて伸縮すること。同社の可搬型形式はお客様のオフィスへ出向き、4〜80名に対応するため、法人イベントが建物に縛られません。二つ目は、この種の形式が「懇親会の予算」ではなく「研修予算」から支払われること。だからこそ価格帯もチケット水準ではなく、研修水準になるのです。

正直に申し添えます。脱出ゲームそれ自体は、人と人を近づける体験ではあっても、人事の道具ではありません。これをチーム開発のツールに変えるのは、ゲーム後の振り返りです。この形式を提供されるなら、自社で振り返りの進行役を育てるか、提携ファシリテーターを招くかのどちらかを。アトラクション側は自分の役目を確実に果たします——オフィスで数か月かけても見えないチームの姿を、わずか1時間で映し出すのですから。

法人向け販売の始め方:実践ステップ

  • チケットではなくパッケージを組む。 ゲーム+ドリンク+終演後のテーブル、これで一つの価格に。法人価格は通常料金より下ではなく、上に設定します。position を変えましょう——空き枠を埋めているのではなく、貸切の一式パッケージの一夜を売っているのです。
  • 法人が支払いやすい体制を整える。 請求書、契約書、経理書類。法人口座から支払えないという理由で、法人のお客様の半分が離脱します。
  • 買い手のいる場所へ行く。 15分圏内のオフィスビルとコワーキングスペースが、あなたの未来の平日です。総務担当者宛の1通のメールに完成したパッケージを添える方が、バナー広告よりずっと効きます。また、当社チームのようにLinkedInでの継続的な発信を強くおすすめします。この買い手たちが実際にいる場所だからです。
  • レストランと提携する。 キッチンをお持ちでなければ、隣の店とセットにしましょう。ゲームは自社、食事は先方。互いに送客し合う形です。
  • イベント代理店と関係をつくる。 法人予約のかなりの割合はイベントプランナー経由で入ります。彼らが求めるのは、ゲーム・食事・進行・書類のすべてを一度に満たすパッケージです。完成した提案書と代理店割引を渡せば、あなたの代わりに売ってくれる販路が手に入ります。
  • 企業単位ではなく部署単位で狙う。 10〜20名の小グループは集まる頻度が高く、決定も早い。満足した部署が次の部署を連れてきます——社内の人事担当者同士は必ず情報を共有するからです。
  • その夜を撮影する。 小道具を手にした優勝チームの写真は、従業員自身のSNSで拡散され、あなたの施設がタグ付けされるコンテンツになります。

よくあるご質問

法人イベントのために追加スタッフは必要ですか? アトラクションがゲーム進行を自動で行います。音声ナレーション付きのキャラクターとヒント機能が働くため、ゲームマスターが室内に付く必要はありません。施設スタッフ1名が企業をお迎えし、各チームを順にスタートさせ、全体の進行を時間どおりに保つだけで足ります。

脱出ゲームが1台しかありません。それでも成り立ちますか? はい、まずは小グループから始めてください。10〜15名の部署なら2つのウェーブに分け、片方がプレイする間もう片方はテーブルで待ち、その後交代します。そしてアトラクションを1台増やすごとに、受け入れられる企業規模がそのまま大きくなります。

企業が本格的な研修を望んだ場合は? ゲーム後の振り返りをセットにした形式をご提案ください(自社の進行役、または提携ファシリテーター)。素材はゲームが用意してくれます。物語の中で過ごす1時間で、チームはどんなセミナーよりも正直な姿を見せるからです。

競合が割引をしている間に、平日を埋める

法人イベントは、施設が空いているまさにその時間帯——平日の日中——に、正規価格で立ち上がる第二の収益源です。そのためのラインナップをご覧ください。大人数のウェーブ運用にはcastle、トーナメントや出張イベントにはchest。法人の一夜がいくらの売上になるか、計算されたことはありますか? 計算ツールで試算する、あるいは施設についてお聞かせいただければ、あなたのフロアに合った構成をご提案します。

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